随分実家にも帰っていないなぁ、ということで、今週の頭から木曜日まで福岡の実家へと帰省していたわけです。
 折も折ホークスが優勝した翌日に福岡入りということで、さぞ盛り上がっているだろうと思ったら意外とそうでもなく、とはいえ適度に引き続き発展しているようで一安心、という感じでございました。



 基本的に帰省中は、友達と飲むか実家でごろごろするかのどちらか(あとReceipt Rallyラリー・ファミリーマートのための福岡七区完全制覇、記事にするほどでもないのですが)だったわけですが、最終日となる24日にはちょっと遠出をしよう、ということで、福岡の離島を訪ねる旅に行ってきました。目的地は、福岡市のお手軽な観光地である能古島、博多湾の出口にぽつんと浮かぶ玄界島の2つです。


 能古島と玄界島とは何ぞや? というのは、詳しくはWikipedia(能古島玄界島)を見ていただくとして、まぁ簡単に言ってしまうと福岡市に所属する3つの離島のうちの2つなのです。Googleマップを見ていただくと分かるかと思うのですが、




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 丁度博多湾の外側と内側の蓋のようになっているのがこの2島です。



 ちなみに3島の残り1島は小呂島というのですが、離島といいつつ大して離れていない2島と違って小呂島は本気で離島でして、おまけに日帰りが困難(連絡線は火・木・土のみ2便運行、残りの日は1日1便)ということで、またの機会に訪問と相成りました。



まずは玄界島へ



 船の時間の都合上、まずは玄界島へ行くことになりました。
 



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 玄界島への渡船が出るのは、福岡の中心部天神からバスで10分弱の博多ふ頭。この辺りはベイサイドプレイスという名前でちょっとした観光地になっています。奥に見えるのは博多ポートタワーです。





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 切符売り場兼待合室はこんな感じ。全体的に行楽地行きの便が多いからか、ベイサイドプレイスと一緒に作られたからか、後で訪れる能古島行き渡船の発着場より明るい雰囲気。
 船は1日7往復、乗る予定の13:35の便が出るまではちょっと時間があったので、お昼を食べようかとフードコートへ行くと



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 こんなお店を発見。え、日田も焼きそばを売りにしてるの!? ということで早速注文。



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 出てきたのはこちら。見た目はまぁ、普通。
 焼き方が違うので麺がばりっと、と言うのは確かにそうだなぁ、という感じでした。それはまぁ嫌いじゃないのでいいのですが、ソースが甘み勝ちなのはちょっと…。ただもやしたっぷりの具は中々よろしい感じでした。
 ただ多分本場の日田焼きそばはまた違う感じなんだろうなぁ、というのはさんざっぱら富士宮焼きそばを食べた経験から分かる話でして、次に帰省するときは日田まで足を伸ばして食べねばならんなぁ、と思った次第でございます。



 そうこうしている内に船が出港する時間。



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 今回乗る船は、いつも玄界島航路で使われているニューげんかいという船ではなく、きんいん3という船です。アルミ製の双胴船で、最高速度は21.8ノットとのこと。



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 船内はこんな感じ。両サイドが普通座席で、真ん中はラウンジっぽい感じのソファー席になっています。私は景色を見たかったので普通座席へ。
 出港してからしばらくは湾内を進むということで中々快適な船旅だったのですが、博多湾の出口近く、丁度能古島をすぎた辺りで波が高くなり、結構揺れるように。どれだけ揺れたかといいますと





 このくらい。途中で「うっ」という声が聞こえますが、これは私がどんっと揺れたときに思わず発した声でございます。船酔いはしなかったのですが、船が海面に叩きつけられるたびにキューッとなんともいえない感じになりまして、まぁ玄界灘といえど荒れる日本海の一部なのだなぁ、というのを実感した次第。



 で、後半はそんな感じでへろへろになりながらも、35分の航海を終えて玄界島へ到着。



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 港から集落を望む。
 妙にこざっぱりしているのは、2005年の福岡県西方沖地震により多大な被害を受け、大々的に復興事業が行われたためです。



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 故に集落入口の案内板もまだ真新しい状態です。



 コンビニでもあればReceipt Rallyの制覇をしに行くのですが、まぁ有る筈も無く、ということで、



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 島の郵便局を訪れて、消印を貰ってきました。残念ながら風景印はなし。



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 夏に着たら中々よろしかろう、うん今度は夏に来よう、と改めて思いつつ、再び船に乗って玄界島を後にしました。
 ちなみに帰りは殆ど揺れることも無く、思わず居眠りしてしまうくらい快適な船旅でした。行きのタイミングだけ風が強かったのかしら…。



つづいて能古島へ



 玄界島から帰ってきた後、バスを乗り継いで、地下鉄姪浜駅近く(といっても歩いていくには遠い距離ですが)にある能古島行きの船が出る能古渡船場へ。



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 や、あの、ベイサイドプレイスを見た後であるせいか、えらく落差を感じてしまうのですが…。




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 実に昭和を感じさせる時刻表示に出発表示。能古島は一応レジャースポットなんですから、もうちょいお金をかけてやった方が…と思うのですが、それであればそもそも博多ふ頭発の便を作った方がいいですね。
 時刻表の端っこにも記載してあるとおり、ここからは小呂島行きの船も出ているのですが、



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 と中々に覚悟を迫るご案内が。先ほどの玄界島よりも正しく玄界灘ど真ん中の島ですし、海が荒れるのは当然、就航している船もそんなに大きな船ではないということで、欠航となるケースはそう珍しい話ではないようです。




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 待つこと十数分、能古島へ向かうフラワーのこが到着。双頭スタイルのカーフェリーです。




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 デッキから港を望む。能古島は湾内の島ということで海が荒れる事もなく、行きはデッキの上で島へと渡る航海を楽しみました。




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 船着場の橋には「能古島」という銘板が。ちなみにここまでの時間は10分でした。




 船で10分、というところから分かるとおり、能古島は本土からさほど離れていないわけでして、



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 海岸からはすぐ対岸のももちエリアの街並みを見ることが出来ます。



 実は能古島には過去に1度(小学校の頃だったか!)来たことがありまして、その時に訪れたところを裁縫してみようか、と思ったのですが、上の写真から分かるとおり既に時間は日暮れ時。さすがにこの時間から山の方へ行くのは無謀だなぁ、ということで



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 郵便局を訪れるだけにしておきました。ここは風景印あり、しかも郵便局の前のポストは、今はなつかしの丸ポスト!



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 港近くの農協の前にあった看板。え、えっと…。



 これで福岡市の離島は2/3を制覇ということで、次の機会にはぜひ小呂島を訪れたいのですが、海が荒れるとアウト、なおかつ宿泊施設なしということを考えると、やはり夏場に訪れるしかなさそうです。
 ちなみに福岡県の離島となると、有人の島は9個(陸繋島になっている志賀島を入れると10個)あるそうで、そうなるとカウントとしては2/9となります。他の島は比較的アクセスも容易なので…、これは全部制覇するしかあるまいか。