お久しぶりでございます。
 最近はいろいろと忙しかったりでまとまった記事を書く時間or気力が取れなかったのですが、まぁそろそろ落ち着いてきたということでぼちぼち更新も再開していければ、と。
 ということで再開一発目の更新は、9/3~9/4に行った、こみっくトレジャー18参加のための遠征レポートです。普段であればいつも通りで何も書くことはないのですが、まぁ今回はタイトル通りいろいろとありまして……。
 夏シーズンの締めくくりとなる、夏の大阪遠征もこれで4回目。もはや恒例行事なので波乱も何もないはずだったのですが、今回は気象に翻弄された遠征となりました。
 まずもって台風12号の上陸予定日が、まさに出発予定日だった9/3。おいおい大丈夫なんか……と思っていると、案の定金曜の昼あたりから関西地方を中心に各地で大雨が。さらにニュースで「交通機関にも影響」なんて言うものだから、もしやとJRバスのサイトを見ると、なんと9/2出発の夜行バスはほとんど運休。
 こりゃー明日の昼行便も動くか分からんぞ、ということで、金曜の内に慌てて代替案として、スターフライヤーの羽田→関空便の席を予約したのでした。
 飛行機にしても台風に巻き込まれると飛べなくなりますが、「台風は3日の明け方に上陸で午後には抜ける予報だから、午後のフライトに関しては飛ぶはず」という予測を立てた結果、午後2時過ぎに出るSFJ025便を予約することにしました。が、結果的にはこの見込みは「午後のフライトに関しては飛ぶはず」という部分だけ当たるという事態になったのでした。

 で、当日。
 朝の時点で東京の天候は曇り。台風の進路は関西方面ということもあり、関東地方ではそう大きな影響は出ませんでした。危惧していた高速バス(今回は06:40発の東海道昼特急301号を利用)も通常通り出発とのことで、定刻通りに東京駅を出発しました。
 んが、発車時に運転手氏から「富士-御殿場間が高波のため通行止めになっております」という有難くないアナウンスが。運行打ち切りにはならず一般道へ迂回するとの事だったのですが、さらに伊勢湾岸道も強風のため通行止めと、確実に行く手を阻む方向に台風さんは働いている様子。
 とはいえ乗ってしまえばあとは走るしかなく、一般道に迂回したり伊勢湾岸-新名神経由を名神経由に切り替えたりしたものの、車自体が少なかったおかげか最終的には40分程度の遅延で済みました。この程度なら普通に渋滞に嵌れば起きうること、と行きに関してはまぁ問題なかったわけですが……。

 大阪に着いた後は、ホテルに荷物を置いて今度は和歌山へ。去年夏、さらに今年の頭にも行った、友人行きつけの料理店「銀平 匠」での夕食のためです。今回の遠征を取りやめなかった理由の半分は、実はこの店で夕食を食べるためなのでした。
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 夏の定番の鱧に、そろそろシーズンの始まる戻り鰹、野菜のてんぷらに〆は鯛めしと、今回も大満足のディナーでございました。まさに万艱を排して来た甲斐があったというもの。
 珍しく日本酒(今回は世界一統の「いち辛」をチョイス)もひっかけて、大満足のまま南海サザンでホテルの最寄駅へ戻ってみると、これがもうまさにバケツをひっくり返したような大雨。
 実は台風の進むスピードはこの時点でかなり遅くなっていて、丁度このくらいの時間に大阪近辺に再接近していたのです。こりゃー明日大丈夫か、とちょっと心配はしつつ、まぁどうなるものでもないやね、とホテルの部屋でサークルチェックを済ませて、この日は2時ごろに就寝。

 2日目は8時半ごろに起床。チェックアウトを済ませて外へ出てみると、台風が遠ざかったおかげで天気は曇り。なんだ大したことなかったじゃんと、まぁこのときは思っていたわけですが……。
 電車でインテックス大阪へ向かい、友人のご厚意でサークルチケットで中へ入った後は、シャッターの周りをうろうろしてみたりしつつ11時の開場を迎えました。もちろんトップバッターはDigital Loverさん。そのあとは事前にチェックしておいたサークルをざっと流して、買い物自体は30分弱で完了。知り合いのサークルさんへのご挨拶回りや友人のサークルのコピー誌作成手伝いなどをしつつ、ふらーっと再びDigital Loverさんのスペースへ向かい
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 こんなものを頂いてしまいました……! 本当にありがとうございました、ええ、ええ……。

 会場離脱後は大阪駅へ戻り、はなだこでたこ焼きを食べたりしつつ時間を潰したのち、13時50分ごろに大阪駅バスターミナルへ。さて俺の乗るバスは何番乗り場から出るのかな、と案内板を見た私の目に飛び込んできたのは
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「東海道昼特急318号 運休」の文字。
 え、いや、あの訳分かんないんですけど、などと考える余裕もないというか、ほんとに何にも意識せず「どういう事やねんが……」と口から出ていました。

 もちろん、こうなる可能性はちょっと頭の中では考えていて、ゆえに朝の時点で1度JRバス関東のサイトで運行状況を確認しておいたのです。その時点では特に運休などの情報は出ていなかったので、あぁこりゃ大丈夫だなと油断していた矢先にこれ。
 しかもこの318号は、この日の大阪発東京行きの昼行便の最終便。つまりこれを逃すと、あとは夜まで待って夜行便に乗るか、新幹線などほかの交通機関にチェンジするしか方法がないわけです。
 ネタとしては面白いけどそういうのは求めてないんですよぉ! などとぼやきながら諸々調べてみると、どうも名古屋から東京へ行くバスは動いている様子。ならば、ということで
  1. まず名古屋まで新幹線で向かい
  2. そこから高速バスに乗って東京へ帰る

 という東京帰還のBプランをくみ上げました。この方法であれば全部新幹線を使うよりは安く、なおかつ4日の内に東京へ戻れるということで、さっそく券売機へ走って新大阪-名古屋間の自由席特急券を購入。そのまま走って電車に飛び乗って大阪駅から新大阪駅へ。新幹線ホームへも走って上ったはいいものの方向を間違えて自由席とは反対方向へ出てしまい、10両分の距離をこれまた全力疾走し、半分死にそうになりながらのぞみ234号に乗り込みました。
 実は初めて乗ったN700系備え付けのコンセントを利用してノートPCの電源を入れ、今度は高速バスの切符をwebから購入。web乗車表をメール経由で手持ちのHTC Evoへ叩き込み、これで無事帰れる、と一息ついたころには京都へ到着。いっそこのまま新幹線で帰っちゃおうか、などとちょっと思いつつも、名古屋までの短い電車の旅を楽しんだのでした。

 名古屋駅に着いたのは15時40分。バスが出るのは16時ということで、ここでもバス乗り場へ走る羽目に。これでこっちも運休だったら本気でどうしよう、とチラと思いましたが、ありがたいことにこちらは通常通り運行、ということで、ようやく落ち着いて体をシートにうずめることができたのでした。
 ……というところでオチ、となればよかったのですが、生憎と私に憑いた笑いの神様は「これではオチがゆるい」とおっしゃったようで。

 名古屋駅でバスに乗車するときに、「御殿場付近で雨のため高速道路が通行止めになっておりますので、目的地到着に大幅な遅れが出る可能性がございますがよろしいですか?」と運転手氏に聞かれたのですが、じゃあ止めますなんて選択肢は無い&どうせ御殿場まで行く間に雨は止む、という判断の元、そのときはいいですかまいません、と返事をしたのでした。
 休憩のために止まっていた浜名湖SAを出発した時点で、「大井松田-御殿場間が雨のため通行止めになっているため、この区間は一般道へ迂回します」とのアナウンスが。行きの時の迂回ではさして遅れなかったため、まぁせいぜい1時間程度の遅れになるのじゃろう、と思っていたのですが、甘かった。
 御殿場ICを降りる数km手前でICに降りるための渋滞が始まり、これを抜けるのに数十分。御殿場ICを降りた後は国道138号に乗り国道246号経由で大井松田ICを目指すはずが、246号への合流地点へ向かう数kmがこれまた大渋滞で、抜けるのになんと2時間半掛かるという有様。
 もはや今から終点である東京駅八重洲口へ瞬間移動しても、家へ帰れないことが確定したため、開いていた隣席にごろりと足を伸ばして、ノートPCを開いてくつろいで見てもバスはやはり進まず。結局246号に入ってしばらくして「大井松田-御殿場間の通行止めが解除されたのでこれからUターンして高速に乗ります」と1時半ごろにアナウンスがありUターンすることになったのですが、ここまでで進んだ距離はたったの10kmでした。時速にするとなんと2.5km/h……。
 さすがにUターンしてからはちょこちょこ渋滞につかまるもののある程度順調に進んで、30分弱で御殿場ICへ到着。その後足柄SAで休憩を取った後、東京駅到着は結局4時。名古屋-東京間を12時間かけて走るという大ロングランになりました。

 今回は天候のせいで大波乱になってしまったわけですが、まぁそれも高速バス旅行の楽しみといえば楽しみ、といえるほど楽ではなかったわけですが。まぁこれも人生の経験のひとつでございます、ということで。ネタとしては中々気合の入ったネタになったので元が取れ……いやいや。