とかいう論議は絶対検索すれば出てきそうな気はちょっとしたのですが、そこをあえてつらつらと書いてみるテスト。
きっかけになったのはR30氏のblogの「Video iPodに勝つためには何をすればいいか。」という記事。この記事の中盤、「ヤフーBB商法」について語ってるくだりを読んでるときに「確かにヤフーBB無かったらADSLはこんなに広まらなかっただろうなぁ…」と思ったわけです。

一時期…たしか2001年とかその辺でしたっけ、電気屋とかいろんなところでヤフーBBのバイトの人がアホみたいな量のモデムを配ってたじゃないですか、あの頃はまだヤフーBBのサービスの拙さとかもそうはクローズアップされて無かったですし、多分ヤフーBBがターゲットにしてたのはそういう拙さを知りえるような人たち、俺たちみたいな(いろんな意味での)ヲタユーザーだったり業界に詳しい人間以外の人だったでしょうから、結構成功したわけですな。
ちょうどパソコンを一家に一台! ってブームも徐々に落ち着きつつある頃で、今度はインターネットを、ブロードバンドを! というブームが起こりつつあった(というか煽られつつあったのかもしれませんが)頃だったように記憶してます。そういうブームを知ったいわゆる普通の人がヤフーBBの勧誘に応じる。その結果、ADSLとかのブロードバンドは急速に広まっていったわけですな。この市場を広げると言う点においては、ヤフーBBの果たした成果はかなり大きなものだったんではないか、と思うわけです。もんのすごく今更ですが。

さて。同じことがROとガンホーにも当てはまったのではないかと思うわけです。多分ガンホーがROの権利を買ってきて日本でサービスインさせるに当たってターゲットとしたのは、DiabloだったりUOだったりPSOだったりの、MMOに限らず今までネトゲをやってきた人「以外」ではなかったか、と思うわけです。そしてそのとおりになった。同人業界での異常なまでの(ほぼ1ジャンル確立しちいましたからね)盛り上がり様とか、既存のネトゲユーザーとの習慣の違い(いわゆるノーマナーとか)は、その結果起こった現象ではなかったか、と思うわけです。

この結果、日本でのネトゲユーザーは間違いなく多くなりました。無論功罪両面と言うか若干罪のほうが多い気もしないでもないですが、前述した市場を広げる効果は、ここでも起こったわけです。
ではもしROが無かったら? それにしても海外からどんどんネトゲは流入してたわけで、なおかつPSOとかFF11とかもあったわけで、ユーザー層は広がったと思いますが、その勢いは今ほどではなかったかと思います。

てかここまで書いておいて、FF11のことをほぼ失念していたと言う大ポカに気づいたわけですが…、あれも今までネトゲユーザーではなかった層をターゲットにしていた、と言う点では同じなのかもしれません。FFシリーズの中の1つと言う位置づけはありましたし。


ま例によってこういう文章を書くときの決まり文句みたいなもんですが、事実誤認やら重大な解釈違いやらを犯してる可能性が結構ありますので、そこら辺はコメントなりトラックバックで指摘していただければありがたいです、はい。実際のところ私自身も、どちらかといえば前述の「今までネトゲユーザーではなかった層」でしたし。