で、前のエントリーの続き(ほんとはまとめたかったけど、これだけ独立エントリーにした方がよさそうだったので変更)。
Eee PC+Willcomで外からネットをする時に、自宅のサーバに置いているファイルを読みたい、ということが間々あります。
ThinkPad R30を担いでいた時はオフラインファイルとして使いそうなファイルをあらかじめキャッシュしてしまう事でこれに対処していたんですが、何せEee PCはSSDの容量が4GB(空き容量は1.5GB弱です)、いくらSDHCカードを使っても+αで最大32GB(これには新たに導入するアプリケーションやら何やらも入るので実際は丸々は使えない)なので、この手は使えません。
そこで思いついたのが「VPNで自宅のPCに接続してファイル共有で取ってくればいいんじゃね?」という手段です。
実はWindowsXP Professionalには(Homeには無いと思うけど未確認)、VPNのプロトコルの一種であるPPTPのサーバの機能が実装されています。で、XPであればどのエディションでもPPTPクライアントになることができますので、自宅内のファイルサーバ(XP Professional)上でPPTPサーバを走らせる(正確にはPPTPによる着信接続を受け付ける、という形になります)事ができれば、インターネット経由で自宅のPC上のファイルを読むことができるわけです。
うちの場合、Webサーバ上に宅内LAN向けのWikiもありまして(ローカルからでないと接続できないようにしてある)、VPNで接続すればそれも参照することができるようになります。ここに結構いろんなメモを置いてあるので、これ結構重要です。

で、PPTPサーバーを立てる方法ですが、
Windows XPでPPTPサーバ構築 - memorandum
こちらのページで詳しく解説されてます。私もこれを読みながらやりましたから「普通なら」問題なく進むはずです。普通なら」と言ったのは当然いくつか普通じゃないことをしていたせいで躓いたからでして…。

まず最初、3ステップ目の「着信接続を受け付ける」を選んで次へをおした所、
「着信接続はルーティングとリモート アクセス サービスに依存していますが、ルーティングとリモート アクセス サービスを開始できませんでした。
詳細に関しては、システム イベント ログを参照してください。」
というエラーが出て戻ってしまう、という現象が発生しました。
「Routing and Remote Access」という名前そのまんまのサービスはあるのですが、こいつを自動で起動するようにしても変化なし。もちろん起動状態でトライしても同じ。何でだろうな…と思ってイベントログを参照してみると
「Routing and Remote Access は次のサービス固有のエラーで終了しました: 2147483720 (0x80000048)」
というエラーが。エラーメッセージでググってみると
[WindowsXP]Routing and Remote Access は次のサービス固有のエラーで終了しました: 2147483720 - 今日の逸品 - Yahoo!ブログ
このページがヒット。モデムが原因つったってモデムなんて繋いでないぞ…とおもってデバイスマネージャを開くと、ありましたありました、携帯電話(東芝 W47T)用の「2台のコンピュータ間の通信ケーブル」というのが! こいつを削除してやると、見事に先へと進むことができました。
しかし、ただの通信ケーブルなのにモデムとして認識されるんですね。まぁ携帯電話でネットに接続する時はこれを使うので、あながち間違いではないですが…。

ちなみにPPTPクライアント(要するにEee PC)の説明も
PPTPクライアントの設定 for Windows XP - memorandum
こちらに記載されています。こちらは特段躓くことも無く終了。

で、とりあえず普通にLANに繋いだ状態でVPNセッションが張れるかどうか試した所、無事接続することができました。まぁLANで直接つながっている所にさらにVPNで接続するわけであまり意味はないですが。
Willcom経由で実際に接続できるかどうか、また使い心地はどうか、というのはまた明日以降(昨日ネットからリアルインターネットプラスを申し込んだので、明日にならないと適用されないのです)レポートする予定です。